生産者さんと繋がりながら有り難く楽しむ、地元の旬のマクロビ食材 ノーマ農園

口コミ投稿日:
ご利用者
Molimoさん(女性・31歳・会社員)
利用の食材宅配
ノーマ農園
利用地域
名古屋市 愛知県
利用期間
約1年
毎月平均利用額
8000円
総合満足度
  • 4.0
野菜など食材の質・鮮度
  • 5.0
安全性
  • 4.0
価格
  • 5.0
サービス
  • 5.0

愛知県名古屋市在住です。

自分がせめていまできることとして。美味しいのはもちろん、体や環境に優しい食べ物を提供しようと、誠心誠意励んでくださっている生産者さんから、今後は積極的に食材を買いたい。

そう考えていた矢先、こうした食材・料理を扱うお店が集まるマルシェが地元で開催されました。
https://kodawarin.jp/storystreet/cbc/

そこで、ノーマ農園をはじめ各地で援農(農作業の援助・手伝い)をなさっている中上嘉文さん( https://ja-jp.facebook.com/yoshifumi.nakagami.5 )のブースで野菜を買ったのがきっかけです。

どの農園も、農薬・化学肥料・動物性堆肥・除草剤を用いず、自然栽培で野菜や穀物を作ったり、それらを添加物フリーで加工したりしています。中上さんは、こうした農園から作物や製品を取り寄せて、愛知県内各地へ宅配・販売も行っているとのことで、お願いしました。

通常は、中上嘉文さんのfacebookページ( https://ja-jp.facebook.com/yoshifumi.nakagami.5 )から問い合わせができます。また、ノーマ農園のHPからも、購入会員になることで注文できます( http://www.normanouen.com/application/index.html )。県外への配送も可能です。

利用し始めた当時は、ラインナップが一部の野菜に限られているように見えたので、もう1つ、大手の食材宅配も併用していました。

大手の食材宅配は、野菜・果物、穀物に限ってもよりラインナップが広く、自分が食べたいものをすぐその場で選べるように感じました。一方、あくまで季節・旬に従ったラインナップなので、何がいつ旬なのか、より広く学べるとも思いました。

当時、もう一つ併用する大手の食材宅配は「ビオ・マルシェ」の「ゆうきだいすきセット」に決めました。量が比較的ちょうどよく、より多くの種類の野菜・果物が詰め合わせで楽しめると感じたのが理由の一つです。

とはいえ、一人暮らしでやはり流石に余りも出てくるので、その分は家族や友人にプレゼントしていました。

どちらも、留守の間に置き配してくださいました。開封すると、届けていただいた野菜はどれも綺麗で、確かに自然な形でした。土やある程度の虫を覚悟していましたが、綺麗に洗ってくださっているのか、ごく一部の作物を除いて殆どそれらはなく、調理しやすかったです。

サービスの利用と並行して、当初から抱いていた以下の4つの疑問についても、調べたり学んだりしていきました。

・そもそも「自然栽培、オーガニック」だから安心で美味しいのか?
・有機JAS認証やそのマークがあれば本当に安全安心か?
・農薬や化学肥料、除草剤なしで、実際にどうやって栽培しているのか?その苦労は?
・実際にどうやって野菜や果物、そのほか食物を選べばいいか?目利きが知りたい。

まず、「自然栽培」「有機栽培」「無農薬」と表示されていても、実際はどうなのか。

これらはどれも、健康や環境に配慮した、食物の「生産・流通の体制そのもの」を指してはいます。しかし、それ以上の具体的な定義・基準はありません。
「自然栽培」については、悪く言えば名乗ったもの勝ちなところがあります。

一方、「有機栽培」「無農薬」については公的な「基準」があります。つまり、農薬・化学肥料等として国として何を禁止し、それら禁止物をどれくらいの期間使用していないか等、いくつかの細かい条件が定められています。第三者の認証機関で審査を受け、それらの条件をクリアしていると認められれば、「有機栽培農産物」と(さらに、農薬を全く使用していない場合、「無農薬」と)名乗ってよく、その証なる「認証マーク」を表示して良いという決まりがあります。ヨーロッパではこうした制度やその実施がもっと進んでいる(基準・条件がより明確・厳しい)とも言われています。

実際は制度に則って認証を得ていない場合でも、「有機栽培」や「無農薬」を名乗っている製品はあります。しかし、公的機関での審査は受けていないので、認証マーク、日本では有機JASマークを勝手に付けることはできません。

こうしたなかで、「ビオ・マルシェ」は、より客観的でわかりやすい基準として、全作物が「有機JAS認証」もしくは他国の有機認証を取得していることを、他の宅配サービスとの違いとして強調しています。それがひとつの決め手と、当初はなりました。

しかし、「その食べ物が真に身体に優しい安全な食べ物かどうか」を決めるのは「認証を受けているから」「有機・無農薬だから」ではない。そう、思うようになりました。

日本の有機JAS認証ではまだ基準が甘いところがあるとされています。例えば、許可されている農薬・肥料については使用量も際限がないことです。使用量があまりにも過剰だとかえって土壌が弱まりますが、その規制はありません。
また、一部認められている動物性肥料(糞)や穀物肥料では、やはり元となる家畜や穀物での遺伝子組み換え技術使用の有無等までは遡って問われません。
認証制度は改定も今後されていくものですが、近年、急速に発展・変化している「遺伝子操作・ゲノム編集」の事情を踏まえ、遺伝子技術を応用した食品や種・苗をどう規制するか、最近ではその行方が注目を集めています。

こうした事情が、例えば『自然栽培 そら』の記事でわかりやすく記載されています。→https://muhiryou.jp/

他、無肥料栽培家、岡本よりたか氏の著作も、実際の栽培方法まで、写真や図表、カラーな図もところどころ交えて、とてもわかりやすいです。
『野菜は小さい方を選びなさい~オーガニックだから「安全」「美味しい」ではない!~』
『無肥料栽培を実現する本』
『続・無肥料栽培を実現する本』

結論として、「食の安全性・信頼性」は「生産者さんのことを直接知り、生産者さんと繋がる」に尽きると思うようになりました。

実際、中上嘉文さんにはイベント出店時に会いに行ってお話を聞いたり、facebookに投稿していらっしゃる記事で農園の様子が垣間見えたり。
中上さんがサポートしているノーマ農園も、ブログやfacebookで、その様子や栽培方法の解説を詳しく記載しています。
ビオ・マルシェでは、スタッフさんが生産者さんのところまで取材しに行って、その記事が食材と一緒に届くので、毎回、それも楽しみでした。

そうして、旬な食物、更には在来種 ( 同じ種類でも土地によって異なる特徴のものが育ち、しかもその土地でしか育たない) の作物まで楽しんでいきました。

そうしているうちに、「かぼちゃやトマト、ナス…通年、夏野菜を食べたい!」と思っていたのが、「その季節、その土地でとれるものを、有り難くいただこう」という心境に、宅配利用開始から半年後には変わっていきました。

そして、当初は限られていると思っていたノーマ農園のラインナップで、充分に日々の自炊・食事をまかなえるようになりました。より地元の農園を中上さんをとおして応援し続けたく、ビオ・マルシェの宅配は解約することにしました。

いま、岡本よりたか氏が愛知県まで出張して開催してくださる「無肥料栽培セミナー」にて、実際にどうやって農薬や化学肥料等なしで栽培するのか、月に1~2度、体験しています。
植物・自然法則に則った合理的でシンプルな原理である一方、作業自体は手間ひまかかります。株間を開けて苗を植えたりもするので、数量的にも自給自足分だけでも大変です。
それを私たち消費者の分まで作って流通してくださるなんて。。頭が下がる思いです。食材宅配の有難みが増しました。

ノーマ農園や中上さんからも、農業体験・援農の募集がたまにあるので、そうした機会をもっと利用して生産者さんともっと繋がりながら、安心して旬・地元の食材を楽しんでいきたいです。

食材宅配を利用したきっかけ・目的

農薬・化学肥料、土壌の微生物や栄養価の低下、抗生物質・ホルモン製剤の使用、添加物、遺伝子組み換え・F1品種、環境への負荷など…近年、「食の安全性」が問われているのを、見聞きするようになったのがきっかけです。

「あなたの健康のためには、こんな野菜や果物から、こんな栄養素をとるといいよ。」と指導を受けたとして、実際スーパーや台所で何気なく手にしたいま目の前の食材は、本当にそれら栄養素を充分に含んでいるのか。残留農薬など、引き換えに摂取しているものはないか。安全か。

せめていま自分ができることとして。美味しいのはもちろん、体や環境に優しい食物を提供しようと誠心誠意励んでくださっている生産者さんからの食品を、今後は選んでいきたいと考えました。

そうそした食品を扱っている実店舗は限られているものの、宅配サービスが寧ろいろいろ立ちあげられていることに、購入先について調べて驚きでした。宅配であれば買い物の負担が減るとも思いました。

また、必然的に季節に応じてラインナップが決まるので、いつどれが旬の食材なのか知ること、「旬」というものを楽しむ習慣がつくことも期待できました。

  • 食材宅配選びに重視した点

    生産者さんの声が聞こえるか。生産者さんとの繋がりが見えるか。
    次いで、価格や、注文・休止・会計時の煩雑性の有無、留守時の対応、製品ラインナップや量etc.

  • ノーマ農園の良かった点

    自宅まで運んでくださるので、やはり買い物の負担はグッと減りました。

    また、ラインナップから「いまはこれが旬なんだなぁ」と旬の作物についても知ることができ、実際、楽しんでいます。「在来種」という、同じ種類の野菜でもその土地でしか育たない作物(ex.八事ニンジン等)について知って味わえるのもうれしいです。

    「通年、緑黄色野菜(夏野菜)が食べたい。」という欲望から「この季節この土地で採れるものを、有り難くいただく。」という心情に変化し、自分でもびっくりです。

    ノーマ農園等の援農家の中上さんが届けてくださる野菜は、特別な調理をしなくても、丸かじりするだけで美味しかったりします。実際、料理がしんどいときは、きゅうりや大根、キャベツやレタスを本当に丸かじりしています(笑)。

    野菜・果物の他、くるみ、玄米、古代小麦、麺類、パスタソース、ヨモギや野草のジェノベーゼ、そのほか各腫調味料、オリーブオイルやココナッツオイル、スベリヒユやカレー葉などの珍しいハーブ、ハーブティー等の加工品も充実しているので、料理がしんどいときもおススメです。

    実際、安心して調理できることは本当に心穏やかになり、料理も食事も益々楽しくなってよかったです。

  • 気になった点

    やはり一部の野菜は虫がついている点というか、それぐらいです。そういうときは、外の公園で洗ってささっと虫を取り除きます。
    ただし一部作物に虫がついているのは、自然栽培・有機栽培作物を扱うどの宅配サービスも同じようです。
    いま利用している食材宅配も、殆どの食材は綺麗に洗ってくださっています。アブラナ科でしょうか、一部の葉菜類に虫がたまについている印象です(植物の一部の科は虫を引き付けるので、この性質を利用してコンパニオンプランツされることもあります)。虫食いされているものはいまのところありません(寧ろ、そもそも農薬・化学肥料を用いない方が、虫食いを防ぎ、病気にもなりにくい。参考『岡本よりたか著:野菜は小さい方を選びなさい』)。

    私は肉類・卵・魚は使わないので大丈夫なのですが、それらのラインナップがないのが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
    個人的には、キノコ類のラインナップ(椎茸はあり)がもっとあったら助かるかなと思います。

ノーマ農園を選んだ決め手

ラインナップが充分、日常生活をカバーできる内容だったのが一つ。

もう一つの大切な決め手が、配送者さん(中上嘉文さん。援農家・八百姓:https://ja-jp.facebook.com/yoshifumi.nakagami.5)のお人柄です。

https://profile.ameba.jp/ameba/noma-nouen
↑ノーマ農園プロフィールの下部、スタッフ欄に、中上嘉文さんの名前あり。

注文は、当日または前日にラインナップをメール(SNS)で直接いただいて、それに返信をする形で行っています。お忙しい中、確実に注文したものを届けてくださいます。

留守の際は玄関前に箱もしくは袋を設置して、そこに注文した食品を入れていただいています。時々、玄関に箱や袋を設置し忘れてしまったときは自前の袋に入れて置いてくださり、会計方法にも柔軟に対応してくださいます。

「僕は配送のプロではないから。」と、配送料OFF(ガソリン代赤字の覚悟のもと。県外への配送の場合はかかると思います)。
おススメの調理方法についても教えてくださいますし、生産者さんの声・想いもこの方に集まって託されているという信頼感があります。売り上げは全部農家さんへ還元し、ご自身はお裾分けをもらったりしているそうです。
https://kodawarin.jp/food-handler_simple/noma-noen/


他の宅配食材との比較・検討

『ビオ・マルシェの宅配』を併用していましたが、いまは『ノーマ農園』1本に絞りました。

ビオ・マルシェの解約理由は、
①ノーマ農園さんのラインナップから選ぶ食材で殆ど事足りるようになった(※肉類の扱いはなく、卵も稀ですが、私個人は普段これらを使わない)。
②地元の農園さんを応援しよう。
の2点で、ビオ・マルシェにとくに不満があった訳ではありません。

寧ろ必要になったら、ネットショップから利用しようか検討中です。ビオ・マルシェのネットショップでは年会費等不要で、楽天・Amazon利用の感覚で欲しい時に注文でき、3日程で届けてくれるそうです。

ビオ・マルシェは、有機野菜・果物の「ゆうきだいすきセット(2000円台)」を利用していました。他3つのセットがありますが、その中でも多品目の野菜・果物を少量ずついただけて、一番リーズナブルで、一番楽しめたと思います。量の観点からもこのセットが、一人暮らし・ご家族の両方におススメです。

ビオ・マルシェも、食材は洗われているのか綺麗で、虫食いはなく、やはり一部の葉菜類にたまに虫がいた程度でした。それを丹念に洗い流す以外は、調理中、とくに扱いに困ったこともありません。

野菜・果物の他にも、米・小麦粉などの穀物、パスタ・うどん等の麺類、インスタントやお煎餅、クッキー等の加工食品、各腫調味料・オイル、平飼い卵や肉類も購入できます。食材だけでなく、オーガニックのコスメやシャンプー等の日用雑貨、シーズンによっては寝具等も扱っていて、日常生活の殆どをまかなえ、オーガニックライフを構築できます。

注文だけでなく、注文取り消し・定期配送の休止(今週だけお休み等)も、カタログや専門サイトから複雑な作業なく(ネットは殆ど1クリックで)簡単にできます。留守中の配送にも対応してくださいます。

ビオ・マルシェで一番気に入っていたのは、生産者さんへの取材記事です。これは購入・会員登録なしでも、HPから閲覧できます。とても詳しいです。

 

ビオ・マルシェは、全製品が「有機JAS認証」を受けていることを前面に押し出しています。しかし、それと同時に、認証が全てではないと捉えていらっしゃる印象を、取材記事から受けました。

例えば、専門家の間では、有機栽培であっても「動物性肥料」について、肥料源となる家畜で遺伝子組み換え飼料が使われている恐れや、肥料の過剰使用による土壌の質の低下が危惧されています。しかし、こちらの農家さんでは、動物性肥料を使用しているが、購入先や使用量、撒くタイミング等について配慮していらっしゃることが記事からわかります。

また、このご時勢ではオンラインイベントがメインになっていますが、田植え体験、畑体験、収穫体験などの開催にもビオ・マルシェは精力的です。

こうした「生産者さんを知る・生産者さんと繋がる」活動をとおして、それが最終的には「食の安全性・信頼性」を決めるのだと強く教わりました。その点で、「ビオ・マルシェ」もおススメです。

おすすめ食材

①大鹿ふりだし塾の『半生、グルテンフリー玄米麺』(3袋セット1100円)(農事組合法人りぞねっと、製造)
原材料が、「玄米粉(長野県大鹿村産自然栽培米)」&「馬鈴薯でんぷん(北海道産)」の2つだけ。小麦粉なし、添加物の使用もなし。沸騰した湯で2~3分ですぐ茹であがり、実際、このタイミングで引き上げるのがベストな食感です。シンプルな素材らしい、弾力・コシ。冷めても美味しく、お弁当にもぴったりです。うどんやラーメンにしても、パスタや焼きそばにしても、麺料理何でもok。日本が誇るべき、世界一美味しい麺、と断言できます。

②ヒフミヨイ農園の『黒米』(150g/袋、400円)
いつもの白米or玄米に、小さじ1杯程以上、お好みで混ぜて炊くだけ。そもそも黒米は雑穀のなかでも本当に色が黒いだけで、食感は白米にすごく馴染みながら、もちもちした嬉しいアクセントを加えてくれます。なので普段、雑穀米が苦手な方にもお勧めです。黒い色素の正体は、抗酸化物質アントシアニン。他、ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富です。そんな黒米が、やはり、農薬・化学肥料・除草剤等なしで栽培・流通されているのは安心で、有り難いです。

③ノーマ農園の『焼き芋』(重量による。1個500円前後)
日本が誇るべき世界一美味しい、焼き芋です。たぶん、一般的な焼き芋のイメージと、スイートポテトのあの甘味が合わさったような味・食感です。けれども、これは実際にいただかないと筆舌し尽くせません。
天日で一週間風にあて、薩摩芋に含まれるでんぷんと糖化酵素の性質を原理に、厳しい温度管理のもとで約1ヶ月も寝かせて保管してから、焼くのですね。それが、単に甘いとも素朴とも一言で表現できない、奥深くも優しい甘味を生み出しているようです。

野菜など食材の質・鮮度

その日の午前に収穫したてのものや卸されたものを、その日のうちに宅配してくださいます。なので、新鮮そのものです。
殆どの食材は綺麗に洗ってくださっているのか、虫や汚れもついておらず、普段の皆さんが恐らくされているように軽く流水ですすぐくらいです。ごく一部の葉菜類に虫がついていることがあって、そいうときは、外の公園で払ったり洗います。虫については、自然栽培・有機栽培を扱うどの宅配サービスでも同じようです。
特別な調理をしなくても、丸かじりするだけで美味しかったりして嬉しいです。

安全性

ノーマ農園にて「化学肥料、動物堆肥、農薬も除草剤も使用しない自然栽培」と明記されています。定期的に農業体験を開催したり、援農募集をかけたりしているので、そうした機会も利用していきたいです。
また、配送者かつ援農家でもある中上嘉文さんは、ノーマ農園さんをはじめ、各地の農業で作業を実際に手伝っており、そうした縁でつながった農園から製品を卸して配送してくださいます。
なのでノーマ農園やそのほか取引先の農園についてわからないことは何でも担当の中上さんに聞ける安心感があります。

価格

生産者さん側の立場もより知りたくて、定期的に自然栽培の研修を田畑で受けるようになりました。そして体感したのですが、農作業はとても手間ひまも時間もかかります。

農法・栽培方法自体は、農薬・化学肥料等を用いない分、必然的に、植物・自然の原理(土壌中の微生物に如何に生きて働いてもらうか等)に則したシンプルかつ理にかなったものとなります。

そして採れる作物はより強く、より多種類のミネラルや栄養素を含んで美味しく味わい深く、質のいいものとなります。

しかし、農作業自体はやはり多くの手間ひま、人員、時間を必要とします。株間の距離も開けるため、大量生産どころか自足自給の分すら大変です。

それを私たち消費者の分まで作って流通していただき、中上さんの想い・ご厚意もあって一般にスーパーで買うのと同じもしくは近い価格で、配送料OFF(愛知県内)で購入できるのは、ありがたいです。

大まかに
■穀物・加工品等は500~800円前後
■野菜・果物は重量にもよるかと思いますが、1つ(個、本、セット)で
根菜類・葉菜類・果菜類、果物:100~300円台
一部の果菜類(かぼちゃ等):500~800円台

サービス

愛知県内で、中上嘉文さんにお願いする場合:
注文は、当日の午前中または前日にラインナップをメール(SNS)で直接いただいて、それに返信をする形で行っています。お忙しい中、確実に注文したものを届けてくださいます。

留守の際は玄関前に箱もしくは袋を設置して、そこに注文した食品を入れていただくのですが、時々玄関前に設置し忘れてしまったときは自前の袋に入れて置いてくださり、会計方法にも柔軟に対応してくださいます。

「僕は配送のプロではないから。」と、配送料OFF(ガソリン代赤字の覚悟のもと。県外への配送の場合はかかると思います)。
おススメの調理方法についても教えてくださいます。中上さん自身が援農なさっていて、生産者さんの声・想いもこの方に集まって託されているという信頼感があります。

※地域によっては他の担当者がいらっしゃるそうです。

ノーマ農園のHPから注文:購入会員として申請・登録します。農園で直接買ったり、ネットで「おまかせ野菜Box」を購入できます。

ノーマ農園を検討している方へアドバイス

ノーマ農園さんの場合、肉や卵、魚の取り扱いはないです。しかし、家畜・海洋・養殖の各種事情、環境問題から、これらの食材はメインに添える必要はないかなと思います。胃腸の消化吸収に負担や時間がかかり、その間の腐敗が懸念されたり、抗酸化物質を含まないことによる負担も懸念されます。なので、メインには添えず、頻度としては少なくてよいと思います。
野菜・穀物中心の食生活は、身体や環境に優しく負担をかけず、家事・料理もグッと楽になっておススメです。

それはさておき、栄養や安全性が気になって、自然栽培・有機栽培・無農薬の作物を購入したくて宅配を検討しているものの、

・そもそも「自然栽培、オーガニック」だから安心で美味しいのか?
・有機JAS認証を受けてそのマークがついていれば、本当に安心か?
・農薬や化学肥料、除草剤なしで、実際にどうやって栽培しているのか?その苦労は?
・実際にどうやって野菜やそのほか食物を選べばいいか?目利きが知りたい。

こうした疑問にぶつかって悩んでいる方は、まず以下の3冊を読むと、理論的でカラ―でとてもわかりやすいです。
いずれも、無肥料栽培家、岡本よりたか氏の著作です。
『野菜は小さい方を選びなさい~オーガニックだから「安全」「美味しい」ではない!~』
『無肥料栽培を実現する本』
『続・無肥料栽培を実現する本』

結論として、「生産者さんのことを知ること。農作業の現場を知ること。」が、「食の安全性・信頼性」の要になります。旬や、その地域ならではの作物を楽しむことができます。

生産者さんや、流通者さんと繋がれる機会、コミュニケーションをとれる機会の提供の有無を重視したうえで、価格や製品内容を確認し、ご自身のライフスタイルに活用しているイメージを描いて決められてもいいかなと思います。

シェアー:

ノーマ農園の口コミ一覧

生産者さんと繋がりながら有り難く楽しむ、地元の旬のマクロビ食材 ノーマ農園

★4.0
Molimo ( 女性 ・31歳・会社員)の口コミ 口コミ投稿日:
ご利用食材宅配

ノーマ農園

愛知県名古屋市在住です。 自分がせめていまできることとして。美味しいのはもちろん、体や環境に優しい食べ物を提供しようと、誠心誠意励んでくださっている生産者さんから、今後は積極的に食材を買いたい。 そう考えていた矢先、こうした食材・料理を扱うお店が集まるマルシェが地元で開催されました。 https://kodawarin.jp/storystreet/cbc/ そこで、ノーマ農園をはじめ各地で援農(農作業の援助・手伝い)をなさっている中上…