生活クラブの食品添加物への取り組みについて

現在、食材宅配には様々な消費者ニーズを取り入れた食材宅配があります。安全を謳っている食材宅配も多くありますが、中でも「生活クラブ」が」食品添加物について厳しい基準を設けていることをご存知ですか?
食品添加物は、加工食品として販売するときに、おいしくしたい、きれいに見せたい、ふんわりさせたいなどの目的に使用されます。また、製造効率やコスト削減の他、保存性の向上のために使用されます。豆腐の「にがり」のように、どうしても必要な食品添加物もありますが、中には、健康への悪影響が懸念されている食品添加物もあります。
今回は、生活クラブの食品添加物に対する考え方について調べた結果をご紹介します。

生活クラブで使用を禁止している食品添加物

現在、日本で認められている食品添加物は約1,500種類。このうち、天然香料、一般飲食物を除くと約800品目になります。しかし、生活クラブで使用する食品添加物は84品目と国の基準の約1/10と削減しています。一般的に使用されていても安全性が疑わしい食品添加物、不要な食品添加物は使用していません。ここでは、生活クラブで使用禁止になっている食品添加物の一部を紹介します。

見た目をきれいに見せるために使用する食品添加物

たらこやいくら、ソーセージやハムなどの食肉製品の黒ずみを防ぎ、見た目をよくするためには発色剤として「亜硝酸ナトリウム」が使用されています。この亜硝酸ナトリウムは食肉や魚肉に多く含まれるアミンという成分に反応して発がん物質に変化することもあるといわれています。毒性が強く厚生労働省で使用量を制限している食品添加物です。

食品にうまみを与える食品添加物

スナック菓子や惣菜、加工食品にうまみの向上として幅広く使用されています。「調味料(アミノ酸等)」と表示されており、いわゆる化学調味料のことで、グルタミン酸ナトリウムのほか20種類以上あります。摂取し続けると旨みの強いものに舌が慣れ、微妙な味の違いを感じにくくなります。また、グルタミン酸ナトリウムは体の中でナトリウムとなり、塩分の取り過ぎにつながります。また、化学調味料の味に慣れてしまい、気づかないうちに天然だしでは物足りなくなってしまう可能性もあります。

カロリーが低く砂糖の代わりに使用される食品添加物

低カロリー、0カロリーを謳うダイエット甘味料や清涼飲料水、お菓子など多くの食品に人工的に甘みをつけるために、ソルビトール、アスパルテーム、ステビアなどの合成甘味料が使われています。これらの甘味料は、動物実験で白血病、リンパ腫などの原因になるなど安全性に疑問があります。また、最近ではアレルギーの誘発リスクがあると注意を呼びかける小児科もいます。

使用する食品添加物は最小限にし、すべて情報公開する

私たちは1日平均12.7g、年間で平均4.6キロの食品添加物を食べているといわれています。表示を見て選べば、ある程度の食品添加物は避けることができます。食品添加物を避けた食品を選んでいても、製造のときに使用していて最終的に食品に残らなければ表示が免除されたりと表示されていない添加物も使用されていることがあります。私たちは知らずに見えない食品添加物を摂取していることになります。食品添加物は全てが体に悪いとは言い切れませんが、健康への悪影響が懸念されているものもあります。
生活クラブでは人や環境への影響を考えて、疑わしいもの、不要なものは使用しない、どうしても必要なものは最小限の使用とし、使った食品添加物はすべて情報公開しています。

見えない食品添加物とは

食品添加物の表示が免除されているものには、次のようなものがあります。

一括表示

同じ目的の食品添加物を複数使用する場合グループ名での表示が認められているものがあります。調味料(アミノ酸等)、イーストフード、PH調整剤、香料など一括表示がOKなものは14グループあります。例えば、イーストフードはリンゴ酸三カルシウムが使われているか、塩化アンモニウムなのか、炭酸カルシウムなのかそのすべてなのか消費者にはわかりません。

加工助剤

大豆からビタミンEを抽出するときに使う溶剤の乳化剤、油を抽出する際に使うノルマルヘキサンなどは製品に残らないことを条件に、表示を免除されています。例えば、ミカンの缶詰を作るときに、皮を溶かすために使われる塩酸などは表示は免除になります。

キャリーオーバー

原料に入っていても、製品を作るときに添加せず、効力がほとんどないものは表示が免除されます。例えば、保存料入り醤油を塗ったせんべいには保存料の記載は必要ありません。

栄養目的

例えば、ビタミンCを酸化防止剤として使用する場合は、「酸化防止剤(ビタミンC)」と表示義務がありますが、栄養目的で添加されるビタミンなどは表示を免除されます。添加の目的はメーカーの判断に任されています。

まとめ

いかがでしたか。
生活クラブの食品添加物に対する取り組みが、食材宅配の中でもトップクラスであることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。また、生活クラブでは、組合員(消費者)が生産者と話し合いをし、食材の安全性や品質を高め、食品添加物の何を使うかなど、自主基準を設けてみんなが参加する監査制度を定めています。安全・信頼性の高さも他の食材宅配と比較してもトップクラスではないでしょうか。

生活クラブでは、食品添加物を知ってもらおうと初心者でもわかるように、「知っててよかった!添加物のはなし」や生活クラブの絵本「生活提案 ちゃんと知ってる?食品添加物のはなし」などわかりやすい資料が掲載されています。

食品添加物の取り組みを理解したうえで、生活クラブを賢く使いこなしてくださいね。

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